ゲイの私が両親にカミングアウトした時の体験談。

こんにちは、行しろ(ゆきしろ)です。

私はゲイで、19歳の時に両親にカミングアウト(ゲイであることを明かすこと)をしました。
理由は失恋からのヤケクソです。

19歳の初恋、ひと月で失恋

19歳の夏、私には初めての彼氏が出来ました。
お相手はアプリで知り合った26歳の大学院生。
お兄さんと遊びに行ったりしているうちに好きになってしまいました。

7月
当時ピュアだった私は思いつめ、涙し、ようやく思いの丈を伝えました。
すると「じゃあ付き合ってみようか」とお返事が。

付き合えると全く思っていた私は驚き、そして舞い上がりました。
当時彼は研究で忙しく中々会えず、夏休み中彼のことを思いながらバイトに勤しんでおりました。
会えない時間がどんどん愛を育てていきました。

そして8月の終わり頃にようやく彼と会えることに。
喜び勇んで彼の部屋へ向かう私。
「大事な話があるから」といって彼は私と向かい合って座りました。

「別れようか」

彼は一夏考え、私のことは弟のような存在にしか見れないという結論を出していました。
「嫌だ」と駄々をこね、彼の前で大泣きし、彼に慰められなんとか落ち着きを取り戻し帰路につきました。

ヤケクソになりカミングアウト

彼氏にフラれ、なんとか家に帰りついた私。
心の傷を癒そうと覚えたばかりの酒を飲んでみました。

しかし感情的になり涙が出てくるばかり。
吸ってはせき込んでいたタバコをふかしてみたり。

煙の臭いに気付き母親が部屋に入ってきました。
「煙臭いんだけど、何やってるの?」と。
怒りたそうに入ってきた母ですが、泣きながらタバコを吸う私を見て何かを察し、「どうしたの?」と優しく聞いてくれました。

「フラれた」と答え、続けて「彼女じゃなくて、男の人と付き合ってて、フラれた」とカミングアウトしました。

母は「そうだったんだ」「何で(ゲイであることを)話そうと思ったの?」と静かに私の話を聞いてくれました。

何故カミングアウトしたのか

その時私は非常に傷ついていました。
慰めてほしい気持ち、自分を認めてほしい気持ちでいっぱいでした。
とにかく味方が欲しかった。誰かに話して楽になりたかった。

失恋したことを話すにしても、私は初めての失恋で19年の人生でずっと行っていた『異性愛者のふりをする』ことができないくらい疲弊していました。

その結果がカミングアウトです。

母、そもそも気づいていた件

私の母は私がゲイであることに薄々気づいており、私も気づかれているのではないかと感づいておりました。

母親はテレビで性同一性障害等LGBT関連の番組を見るたびに
「ゆきちゃん(私)が男の人を好きになっても別にいいけどね。婆ちゃんはがっかりするかもしれないけど、ママは子供嫌いだから孫の面倒とか見たくないし」
と自分の意見を私に話していました。

私に向けて、暗に「気に負わなくてもいいんだよ」「味方になるよ」と言ってくれていたのだと思います。

その後

母親にだけカミングアウトするつもりだったのですが、母親は後日父親にも相談していました。
父親は「(私)の人生だからそれはそれでいい。生きていくための仕事はしっかりしろ。」と言ってくれました。

祖父母やその他の親戚には秘密のままにしてあります。
年配の方のほうが理解は難しいでしょうし、私は長男なので跡取りを期待されているでしょう。

両親にカミングアウトした後も両親と私の関係性はあまり変わりません。
時々聞かれた「彼女いるの?」が減り、本当に時々「今どんな男の人と付き合ってるの?」に変わったくらいです。

私はカミングアウトして良かったと思っています。
もちろん親が私がゲイであることを受け入れてくれたおかげです。