数多くの女装子たちが、舞台でお芝居をして、歌って踊る。
そんな劇団、「女装子歌劇団」の旗揚げ公演が新宿シアターモリエールで1/6~1/14の間行われておりました。
女装サロン「女の子クラブ」に通う、歌とお芝居が大好きな駆け出し女装のゆきしろちゃんこと私も噂を聞きつけて観に行ってきました。
女装子歌劇団って?
々な性自認がある中、「女装子」(じょそこ)も多種多様にあるジェンダーアイデンティティー(性自認)を持った人たちなのです。
そんな女装子を世の中に発信していく為に、女装界隈で有名な女装サロン「女の子クラブ」を運営する「くりこ」と、劇団で唯一の女優でありバーレスクダンサーのマーガレット・イゴールルームが中心となって昨年から色々な人たちに呼びかけ、遂に女装子30名によるミュージカル劇団「女装子歌劇団」を立ち上げました。
女装子歌劇団ホームページより抜粋
私も通う、とっても有名な女装サロン「女の子クラブ」のママ、くりこさんが座長を務める劇団です。
くりこさん含め、女装子のみなさんは演劇経験のない方がほとんど。
体重が10kgも落ちるような、壮絶なお稽古を重ね経験の少なさをカバーして舞台に臨んでいます。
半年で10キロ痩せました!地獄の稽古のおかげです!現在53キロ。カロリー消費し過ぎでどんなに食べても太りません!スペクトラムの新田一郎さんによるブートキャンプ!私ぶっ倒れた事もあったので昔の音楽業界の厳しさってこんな感じだったのかな。 追い込み稽古頑張ります!https://t.co/HrksmCqhgK pic.twitter.com/mr66PXlJ6D
— くりこ (@Kuriko48) 2017年12月30日
旗揚げ公演「死神 ザ・ミュージカル」
そんな女装子歌劇団の旗揚げ公演、「死神 ザ・ミュージカル」。
落語の「死神」をモチーフにしたお話です。
うだつの上がらない一人の男「熊」と「ジェンダーフリーの死神たち」がひょんな事から出会ってしまって、さぁ、大変!! 歴史を変える大騒動に。
女装子歌劇団の旗揚げ公演は、有名な古典落語「死神」をベースに脚色した、歌あり、笑いあり、涙ありの共感ミュージカル。
あとは、観てのお楽しみ!!
本編ネタバレあり感想
主演はくりこさん。
熊といううだつの上がらない男。
この男がいつ普段のくりこさんのような美しい女装になるんだろうかと期待しながら見てましたが、ずっと男のままでした。疑り深すぎた。
くりこさんが純粋な男役だったことにびっくりです。でも声質や表情が役柄にぴったりで、はまっていました。
今度はくりこさんの女優姿も見てみたいですね。
もうひとりの代表で、唯一の女(本物)優であるマーガレットさんは熊の女房役。そしてバーのママ役。
舞台に出る時間は少ない役なんですけれど、確かな演技力で場を作ってくれています。
そして主人公と出会う、女装の死神たち。
それぞれとてもキャラが立っています。ダンスも個性が出ててとっても可愛い。
その中に居る、今回のミュージカルでメインボーカルをとっているなおさん。
ダンスがすっごいしなやかで、クールな表情もセクシー。
その分、本編終了後とのギャップにやられました。
今回の舞台は「夢」のお話でした。
「夢」に向かって走り出したばかりの彼女たちにぴったりの題材だと思います。
実際、どんな名優でもこの熱量のある舞台は作れないと思います。
本編終了後
お芝居の本編終了後のご挨拶。
「夢」について、なおさんが熱く語ってくださいました。
劇中のクールでセクシーな表情とは違った、熱く、凛々しい表情が印象的でした。
女装子歌劇団、次回公演は6月!
お世話になりまくった稽古場で今日はパシャリと1枚📸
3ヶ月で10キロ近く痩せました😱
女装子歌劇団、次回は会場を大きくして、新宿「FACE」https://t.co/YfgyfG6gEZ
6月19日、20日、21日、22日にて公演します!
皆さんにもっともっと成長した姿をお見せします!是非!お楽しみに!#女装子歌劇団 pic.twitter.com/8VFgMd8FWB— くりこ (@Kuriko48) 2018年1月21日
今年6月に更に大きい舞台での公演が決定しております!
更に成長した女装子歌劇団をお見逃しなく!