私は歌うことが好きなのですが、高い声が出ないことがずっとコンプレックスでした。
元々声が低く、声変わりを終えた直後はmid2D(D4)程度までしか出ていなかったと思います。
そんな私が今ではなんとかhiAを歌で使えるようになっています。
私がhiAを出せるようになるまでの体験談をお話します。
目次
自分の歌を録音して絶望する(mid2D)
子供の頃は特に音楽には興味がなかった私。
声変わりを迎えた後に音楽を楽しめるようになり、歌うことが趣味になりました。
そして歌が上手くなるために不可欠な最初の洗礼を受けたのです。
それは自分の声を録音して聞くこと。
「思ってた声と違う」「気持ち悪い」と、絶望しました。
自分の現状の歌を客観的に聞くことは上達への近道なのですが……最初の衝撃は大きいですね。
この当時、やたら声が低くなり、歌うことに慣れていなかった私はmid2D(D4)までしか出ませんでした。
録音しながら歌うことを楽しむ(mid2F)
私が初めて歌を録音したのが、「歌ってみた」をはじめとする、素人が歌を歌ってネットにアップする文化がちょうど流行り出した時期でした。
そんな文化に憧れ、偶然にも声を録音する手段を持った私は歌の録音を楽しむようになりました。
家が田舎の一軒家だったこともあり、歌い放題なのが幸運でした。
自分の声を最初は気持ち悪いと思いましたが、「どうしたらかっこいい声になるんだろう」と試行錯誤しながら歌っていました。
これが楽しかったですし、その後の歌唱力向上に大いに役立ったと思います。
歌って録音してそれを聞いて、自己分析してまた歌うのが私の歌唱力上達の秘訣です。
だんだんと歌うことに慣れ、しっかりと発声できるようになったことでmid2F(F4)程度まで出るようになりました。
ボイストレーニングや発声のコツをネットで読み漁る(mid2G)
あまりに高音が出ない状態から、もう少しで人並に高い声が出せるところまで行きそうな段階まで登りました。
それまではただ楽しんで歌っていただけなのですが、ボイストレーニングについて調べ出しました。
あくまで調べただけで三日坊主だったりするのですが。
その中で一番効果を感じたものが裏声のトレーニング。
犬の遠吠えの真似、フクロウの真似などの裏声自体を鍛えるトレーニング、地声と裏声の切り替わりを鍛えるトレーニング、裏声だけで歌うトレーニングをしたりしなかったりしていました。
不安定だった裏声がだんだんと安定するにしたがって「もしかしてこれがミドルボイスか?」と思うような声の出し方を覚えました。
しかしその声はあまりに貧弱だったためしばらく日の目を見ませんでした。
この時にはもう地声音域ならしっかり発声できているぞ!とある程度自信を持てており、声を張り上げてmid2G程度なら、なんとか出せていました。
ミドルボイス覚醒!(hiA)
貧弱だった「もしかしてこれがミドルボイスか?」というような声。
その声をある程度太く出すやり方が突然分かりました。
一度出し方が分かってしまえば、後はもう歌い込んで慣れるだけです。
ミドルボイスで歌うことに慣れ、憧れだったhiAを出せるようになりました。
ボイストレーニングについて
何より楽しんで歌う!
歌うことが一番楽しくて、効果的なボイストレーニングだと思っています。
特に歌うことに慣れていない人の場合、何度も歌うことでまずは慣れてしまいましょう。
「変な癖がつく」なんて意見もありますが、ある程度歌って歌う感覚を覚えてからでないと、自主的なボイストレーニングは難しいでしょう。
裏声のトレーニングは重要!
裏声のトレーニングは高音を出す上でとても重要です。
「低音の裏声が上手く出ない」という方、私もそうでした。
ミドルボイスがまともに出るようになったのは、裏声低音が安定してからです。
裏声の強化、地声との切り替えの強化に励みましょう!