前々から気になっていたデパートメントH、ついに行ってしまいました。
あ、レポートは写真少なめで行きます。お客さんの写真はあまり写さないように……
目次
デパートメントHとは
デパートメントHはクラブやディスコティックではありません。
コミュニケーションを目的としたサロンであり、お酒や踊りの苦手な人のために開かれたパーティーです。
キッチュでキャンプでヒップでパンクでモンドな方、皆様を驚愕せしめる装いの方大歓迎致します。
デパートメントHフライヤーより引用
デパートメントHは変態達の集まる交流会のようなものです。
露出、女装、SM愛好家、ラバリスト等々……様々なタイプの変態が集まるイベントです。
毎月第一土曜日に、鶯谷のキネマ倶楽部で開催されています。
デパートメントH初参加レポート
いざ、鶯谷「キネマ倶楽部」へ!
むっつりスケベな私は前々からデパートメントHについて知っていました。
Twitterで「#デパートメントH」で検索して画像ツイートを延々と眺めたり。
ずいぶん長いこと「いつか行きたい」と思っていたんですが、ついに先日初めて参加してきました。
デパートメントHが始まるのは深夜0時。
それまでは一杯目酒場で枝豆をつまみに酒を飲んだり、ラーメンを食べながら酒を飲んだり、鶯谷の隠れ家的なバーでまったり酒を飲んで待っていました。
何故こんなに酒を飲んでいるかというと、素面で行ける自信がないから。
あと、デパートメントHの会場内では飲食物の販売はしてないんです。
持ち込みはできるんですけど、あんまり大荷物で入るのも嫌だなと思って、アルコールを体の中に仕込んでから参加しました。
ほろ酔い気分でキネマ倶楽部に向かうと、そこにはもう行列が。
行列を取り仕切るのはドラッグクイーン達。(と、Tシャツ姿のスタッフさん)
列に並んでいる方々は意外と普通の人が多い……?中で着替える方が多いのかも。
深夜なので、女装の方も暗闇に紛れてパス度が上がっています。
しかし時折「これはアウ……いや、ギリセーフ?」くらいの方も。
12時から入場開始です。エレベーターを誘導するドラァグクイーンさんが、もうものすごい。
巨大な恐竜の足を装着して、ギリギリのハイレグを着ていました。
エレベータを降りると、別世界だった……
キネマ倶楽部はビルの6階。
エレベータで現場まで向かいます。
そもそもキネマ劇場に行ったのが初めてなんですけど。
まず内装から別世界。
箱からしてお耽美すぎるでしょう。
お客さんもみんな、別世界の生き物のよう。
あっちにはふんどし一丁のM男の方。あっちには全身ラバーで覆われた方。こっちは女装でそっちは美少女着ぐるみ……
デパートメントHではドレスコードをクリアしていると割引価格で入場できます。
そのドレスコードというのが、奇抜な恰好、面白い恰好。
私は今回は普通の恰好で参加しましたが、いつかドレスコードクリアしてみたいです。
そしてお金を払い入場してすぐ、右手に見えますのが、デパートメントH名物、水槽ガールでございます。
このブログには無加工で乗せられないくらいの過激ぶり。
生で見たフェチシストのお客さんたちは、画面越しより数倍強烈だし可愛い!
Twitterやブログなどを漁ってデパートメントHの画像をたっぷり見てきた私。
画面越しに見てきた、色んなフェチシストの方々が目の前に居ます。
生で見ると強烈!!でも可愛い!!!
個人的に気になった方々を、文章で紹介します(うっかり写真を載せるとブログが消えるかもしれないから)。
- 女性ものパンツスーツに、シャツは無しで黒のブラジャー丸見え。ばっちりメイクなのに髭+短髪の白人さん。メイクが上手で、目が合うとにっこりしてくれて、可愛い!
- ひょっかめ(@hyo105okame)というサークルの、美少女着ぐるみたち。今まで美少女着ぐるみって「うーん?」という感じだったんですけど、生で見たらめっちゃ可愛かったです。赤いドレスで金髪の娘が踊りまくってたんだけど、可愛らしくみせるダンスが上手い!あと単眼の子たち。単眼は元から好きだったんですけど、ここの単眼の子たちのデザインが今まで見てきた単眼の中で一番好きかもしれません。単眼で銀髪の男の子が可愛かった。
- 犬装家の方々。頭には犬をかたどったラバーマスクを被っていて、服装はスラックスにベストのフォーマルな感じ。人間部分がスラっとしたスーツ姿で頭がなんらかの異形って性的に刺さるんですよね。映画泥棒とかめっちゃ好き。
- バブリーなドレス姿の、だいぶ大人なお姉さん方。バブル当時から駆け抜けてきた歴戦の戦士感がすこすこのすこ。
- 女性にムチで叩かれていた、ビキニパンツ一枚の男性。待機中ずっと申し訳なさそうな顔で隅っこに立っているところ、叩いていただいた女性にジュースやお菓子を献上しているところ等々、礼儀正しさが素晴らしかったです。
他にも、フェティッシュ的な服装の方々がいっぱい!
次回は私も何か、何か着たい!
ショーのスタート、DQ紹介
1時ごろからショーがスタートします。
まずはDQ(ドラァグクイーン)の紹介から。

デパートメントHのボス的DQ、マーガレット様の登場。

ド派手なDQが勢ぞろいです。
みんなコスチュームにこだわりを感じて、流石年期の入ったオカマは違うなと思いました。
海外からのお客様による歌謡ショー!
ドイツのアナウンサーが、ド派手な衣装で、デパートメントHのステージで歌手デビュー!
うん、訳が分からん。
ドイツから取材のカメラが入っていたようで、ドイツの番組の企画でしょうか。
バックでは明らかに男性器をかたどった着ぐるみや、団子三兄弟のように、はたまたシシャモのように、口のピアス穴に串に刺されて三つ並んだ人間が踊っていました。
全力の茶番劇、キャットファイト!
続いてキャットファイトのショーがありました。
キャットファイトとは、女性同士、レスリングのように戦う姿を鑑賞するショー。
といっても、打撃も関節技もゆるーい感じのショーです。
嫌よ嫌よの感じで服をはぎ取っていきます。
司会の方の昭和っぽいツッコミ混じりのコメントが良かった。
「なんだこの茶番はー!」「全部茶番でございます」
それを言ってしまうとは……
そして鶯谷で飲み歩いたり、ショー開始前から全力で踊っていた私はそろそろ体力的にしんどくなってきました。
SM女王様によるアイドルユニット!
SMアイドルのショーです。
ボンテージ姿で、歌って踊ります。
何気に曲が良かった。デスボイス担当の子が居ました。
あと、ライブ終了後には顔面騎乗チェキの販売をしていました。
緊縛書道ショー
著名な縄師、kinokoさんによるステージ。
長髪の女装した男性?を縄で釣り上げ、髪を縛り上げ、筆にして一筆したためるというもの。
緊縛師の方の動作や目つきはかっこいいですね。緊縛師はモテモテらしいぜ。
肝心の書のほうですが、後の告知コーナーで「抽象書道」「達筆すぎて読めない」と弄られておりました。
告知コーナー
デパートメントHの告知コーナーでは、だれでも自由にステージに上がって、イベントなどの告知をすることが出来ます。
ただ告知をしているだけなのに、内容が濃すぎる。
ステージに上がってきた人たちの常人じゃない感もものすごいし、告知内容も濃すぎる。
一体感が楽しい!デパH名物「情念」のステージ
音楽ユニット「情念」のステージ。
デパ―トメントHのトリを何度も飾っております。
YouTube等で聞いたことがあったのですが、生で聞くとすごい楽しかったです。
お客さんがみんなで、ダンスの真似をするの!
ステージとフロアの一体感。超楽しい。
「情念音頭」の楽しさは異常でした。
ディスココーナー
ショー終了後も音楽が流れ続け、ステージの上でDQが、フロアではお客さんが踊っています。
ここぞとばかりにめっちゃ全力で踊ってるお客さんとかいて、私も体力限界なのに一緒に踊ってしまいました。
あとDQのお尻に手を入れられる(ビニール手袋着用)ショーがあってほんとびびった。
指じゃないよ。手だよ。
この別世界に後ろ髪を引かれながらもキネマ倶楽部を後にし、朝焼けの鶯谷の街へ出ました。
周りもデパH帰りばっかりだから、駅へ歩き、山手線に乗り込み、グラデーション的に変態濃度が薄まっていくのを感じました。
デパートメントHに参加したい人向け、注意事項
- 基本的に変態イベントです。ほぼ全裸のおじさんとかふつうに居ます。不快に思うようなら参加しないほうが吉。事前にツイッターなんかで、デパートメントHの画像を調べてみましょう。
- デパートメントHではお酒や飲食物の販売はしていません。
- 他のお客さんの写真を撮るときは一声かけましょう
- Twitterなどに上げるなら画像を上げてもいいかどうかも聞きましょう
- 朝まで立ちっぱなしです。体力の配分に気をつけましょう。靴も仮装をするのでなければ履きなれた歩きやすいものがいいです。私は体力の配分を間違えた上におろしたての靴を履いて、早々に体力の限界を迎えました。
- デパートメントHは危険なところではありませんが、何をしても安全というわけでもありません。盗難、セクハラ被害が無いわけではありません。DQの方々やスタッフも目を光らせてくれていますが、貴重品の管理や一人で隅の方に行かない等、自衛しましょう。
感想
念願のデパートメントHに参加できて、とても嬉しい。
でもまだまだやり残したことがあります。
一つはドレスコードでの入場。
せっかくなら私も、度肝を抜くような恰好をしてみたいです。今回は何も思いつかなかった。
更に欲を言えば、奇抜なだけでなく自分の「好き!」を精一杯表現した格好をしたい。
もう一つは交流。
元から人見知りだし、途中からほとんど素面だったし、あんまり交流が出来ませんでした。
ショーも奇抜で楽しいですが、本当に楽しいのはお客さん同士の交流なんだと思います。
次回こそ、たくさん絡んでいきたい。テキーラでも決めていこうかしら。